■昨日読んでいた本の中で、
ある医者の方の話が出てきました。
■その内容というのは、
ある医者が独立をした場合、
その医者を慕っていた看護婦も
一緒に転職をするというもの。
■しかし、
大体の場合は数年も経てば、
看護師の方が辞めることが多いというものでした。
■その理由として、独立した医者の方は、
自らが一国の主になることによって、
独裁者のように自分中心な考え方になってしまうから
ということが書かれていました。
■ここから言えることは、
たとえ安定した仕事ができていたとしても、
信頼し合える人がいないのであれば、
そこにとどまる人は少ないということでしょう。
■私たちは、
往々にして、スキルかハート。
このどちらに傾いてしまいがち
であると感じています。
■医者、弁護士、会計士などは
スキル面のの王道のような職業と言えるでしょう。
■一方、ハート型で言えばカウンセラーや
接客業などが挙げられるかと思います。
■ここで私たちが意識しなければいけないことは
スキルとハート、この二つを
同時に伸ばしていくことだと思うのです。
■例えば、医者の場合を考えてみると、
患者さんが診察室に入った途端に、
あなたはこんな症状ですので、
この薬だけを飲んでおいてください
と言ったら、患者の方はどう思うでしょうか。
■その治療が正しいとしても、
その病院に再び行くことはないでしょう。
■一方、接客業をしている方はどうでしょうか。
■あなたがいい接客をすることが
できているという意味においては、
お客様との信頼関係は築けているでしょう。
■ですが、
さらにお客様に満足をしてもらうためには、
相手の気持ちを察したり、
さらには提供する商品の知識を
身につけると言ったことが必要となるでしょう。
■ちまたでいう所のスーパー営業マンという方は
ほぼ必ず、販売する商品の知識と、
信頼関係を築くという
二つのスキルを持ち合わせているのです。
■スキル面とハート面、どちらからスタートする形でも
もちろん問題はありませんが、
この二つを意識しなければ
偏った方向に突き進んでしまいがちです。
■例えば、高校時代に文系と理系に分けられるかと思いますが、
その時から、自分は理系である、もしくは自分は文系であると
思い込んでしまい、その方向のフィードバックが
繰り返され、結果として理系は更に理系に、
文系は更に文系になってしまうようなイメージです。
■人というは、そんなにスパっと
二つに切ることができるものではありません。
■誰しもがスキル面も持っていれば、
ハート面も持っているということです。
■そして、結果を残すためにも、
スキル面、ハート面、
この両方が必要であるということ。
■だからこそ、私たちは、
自分がどちらに偏っているかを認識した上で
どの能力を身につけていくのか、
しっかりと考えることが重要と
いえるのではないでしょうか。
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今日のまとめ
・スキルだけでも、ハートだけでも、
偏りが生じてしまう。
・また、私たちはスキル面かハート面の
どちらかに偏ってしまいがち。
・だからこそ、自分がどちらの傾向なのかを
認識した上で、相反する力を身につける
ことが大切と言えるのではないだろうか。
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